「すてきな三にんぐみ」を観た後の後に

 

 

まさか人が死ぬ話だとは思っていませんでした。

 

 

 

ましてや親と子で殺。そんなお話観るの映画のミスト以来かもww

絵本原作ですから、ファンシーでポップな話かと。

 

 

 

メインの5人の少女が抱える苦悩。とても重苦しく、現代社会へのアイロニーを感じました。

 

いじめ

虐待

性別

 

 

 

雛形羽衣演じるリンダ。他のキャラとの違いは唯一見ただけで誰しもがわかってしまう苦悩というか、

顔が焼き爛れてお化けみたい。それからのいじめ。

 

 

だからフラストレーションの方向も全方位で、人間不信、人に心を開けない少女に出来上がってしまったわけですね。羽衣ちゃんは見事に演じ切ってました。

 

 

 

火事のあとの登校シーンがとても切なくて印象に残ってます。リンダ自身舞台奥を見てるんで表情は見えないものの、声と立ち姿で彼女の悲しみが伝わりました。

 

 

 

羽衣ちゃんは素敵な眼差しとイケメンボイスの持ち主だと実は思っているんで、あーいうクールで虚ろな役は素敵だなと感じました。

 

 

 

次の舞台もどんな役か楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ニーナ、わいのもう1人のお気に入りキャラ。

 

 

 

 

たぶん1番悲惨なキャラ。酒に溺れる母からの虐待。

最初の「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」のシーンはまじで耳を塞ぎたくなるくらい迫真の演技。

 

 

 

 

ぷにさん凄い。(終演後少しお話できて嬉しかった!!)

 

 

 

 

 

中盤まで完全に親vs子供&三人組ってな感じでしたが終盤のニーナ暴走モードからはニーナが悪になってしまいましたね。ニーナは失敗作なんでしょうね。

 

 

 

 

逃避に、子供らしさに失敗したというか、反面教師的なポジジョンだと思いました。もう少し早く三人組に出会っていれば、ティファニー以外にも信じれる存在がいればエンドロールで見れたようなママと仲良くする姿もあったのかと思います。

 

 

 

この劇の一つの大きなテーマであったと思われる「正義と悪」

 

印象的なセリフ
正義の裏が悪とは限らない的なセリフがありましたね。

 

まさに、見方一つで変わるんすよ。誰かにとって正しいことは他の誰かにとって間違いだったり邪魔な存在だったりですよねニーナも三人組もきっとそう。

 

 

 

 

この劇の良かったところはそういう、完全にハッピー エンドでなかったところ、いや、ハッピーな感じで終わった雰囲気にはなってましたが違いますよね。トゥルーエンド、曖昧でグレーな感じでおわった。そういうの好きです。

 

 

死人が出て、三人組はもう街にはいないわけです。

 

 

 

唯一の救いは死んでしまった子達の親も亡くなっていること。一人きりで死んでいったわけじゃないんだなーって。天国では仲良くやっていただきたいです。

 

 

 

 

 

 

三人組は彼女たちにとって、娯楽、現実逃避そのものを具現化したような存在だったのでしょう。

誰にでもあると思います。

 

 

そういう存在が。

 

 

僕でいう音楽や、羽衣ちゃんや、えいちゃんみたいな。

辛いことからの逃げ場所。

 

 

 

 

現実逃避=良くないみたいな風潮ありますけど、僕はそんな風に全然思ってなくて、嫌なことなんて忘れるが勝ちですから、そういうお話でもあったのかなぁって。そこも僕は凄く好きでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

素敵な三人ぐみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更新遅くなってごめんね😭

じゃ。